生活サポート基金が進めた東日本大震災復興支援の取り組みとして、復興住宅事業の資金を、市民が支援する「市民ファンド」の形成を検討したほか、
2012年2月9日より国土交通省の助成による「大船渡におけるまちづくり支援、生活支援のためのコーディネート事業」に取組みました。以下はその報告です。
また、現在も関係団体がボランティアで支援を続けていますが、要請に基づいて支援のためのファンド組成の検討も進めていきます。
7月14日(土)
2012年7月23日
さわやか福祉財団が主催の「復興・共生フォーラムin大船渡」に参加しました。これは、さわやか福祉財団が推進する地域包括ケアを具体化するにはどうしたらよいかを話し合うために開催されたものです。さわやか福祉財団の堀田力理事長や戸田大船渡市長も参加されました。
最初に堀田理事長の基調講演があり、次いで末崎町の近藤均さんから「私のまちの地域包括ケア」が提案されました。私達が6月11日~12日にご協力させていただいたワークショップをベースにまとめられた提案です。その後、大船渡で活躍されている方々が登壇してトークセッションが行われ、最後に「大船渡ふれあい・生きがい宣言」が読み上げられました。
トークセッションは、シンポジウムでありがちな一方的な意見の表明だけに終わることなく、いろいろなテーマについて深い議論となっていました。会場でも共感する人が多く、発言に拍手が贈られることもたびたび。トークセッションの最後に、会場からの意見を求められましたので小野が手をあげました。「これから被災地では、高台移転や公営住宅に膨大な予算が使われますが、それらがばらばらに計画されず、地域包括ケアの考え方を入れていくことが重要だと思います。建物の配置を工夫するなど予算はそのままでできることもあるし、少しの予算や発想を加えてより豊かに実現できることもあります。是非、お願いしたいと思います。」と提案させていただきました。
7月5日(木)
2012年7月12日
社会福祉法人典人会を訪問し、環境未来都市の担当者と共に、7月14日にさわやか福祉財団が行う「復興・共生フォーラム in 大船渡」に向けての意見交換を行いました。これはさわやか福祉財団が実現しようとしている地域包括ケアに対する提案を、6月11日、12日に末崎町で行ったワークショップをベースにまとめようというものです(名付けて「結いとりプロジェクト」)。末崎町の現況と復興計画、それに典人会が計画している施設をどう結びつけるかについて議論を行いました。
7月4日(水)
2012年7月12日
まず、大船渡屋台村においでいただき、仮設商店街の様子をご覧いただきながら、86歳ではじめてお店を出した高橋こうさんのお話を伺いました。高橋こうさんは今回の津波を含めてこれまで3回の津波を経験しています。これまでの被災に較べて、今回はいろいろな支援をいただき、ただただ感謝の気持ちでいっぱいだとおっしゃっていました。また、生かされた命を他の人の役に立てたいという気持ちでお店を始めたことなどをお話していただきました。
その後、現地視察ということで中赤崎地区に行き、被害の様子や、学校や住宅、駅の移転候補地を視察しました。
引き続き、いつも呼吸法のワークショップを行っている、後の入仮設住宅の集会所に行きました。この日は、呼吸法のワークショップに参加されている皆さんを中心に仮設住宅の居住者の皆さんにお集まりいただき、ミニワークショップを開催しました。テーマは「高齢になっても住みやすい町」。自由に意見を言っていただき、それを模造紙に書き出しました。国土交通省の皆さんには、その様子をご覧いただき、その後で被災者の皆さんと懇談をしていただきました。
国土交通省の皆さんも、なかなか直接被災者の方と接する機会はないとのことでいい刺激になったのではないかと思います。被災者の皆さんも国土交通省の皆さんに直接お話を聞いていただけたことを大変に喜んでいらっしゃいました。
6月17日(日)
2012年6月29日
6月17日
午前中、中赤崎の後の入仮設住宅にお住まいの方の個別ヒアリングを行いました。
午後には、仮設住宅の集会室で3回目の呼吸法のワークショップを行いました。3回目ということで参加者の皆さんとはすっかり顔なじみ。他の人のやるのを見て気が付き、姿勢が良くなったと喜んでいました。
ワークショップ終了後には全員で懇談会を行いました。仮設住宅の暮らしやみなし仮設で暮らしている人との違いなどについて話が出ました。また、仕事おこしについても説明をしました。(写真:呼吸法WS)