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東日本大震災復興支援の取組みのご報告

生活サポート基金が進めた東日本大震災復興支援の取り組みとして、復興住宅事業の資金を、市民が支援する「市民ファンド」の形成を検討したほか、 2012年2月9日より国土交通省の助成による「大船渡におけるまちづくり支援、生活支援のためのコーディネート事業」に取組みました。以下はその報告です。
また、現在も関係団体がボランティアで支援を続けていますが、要請に基づいて支援のためのファンド組成の検討も進めていきます。


2012年4月21日(土)

2012年5月7日

午前11時過ぎに、東京からボランティアの若者が4名、車で到着しました。彼らの中の一人のお母さんから大船渡応援団に、直接被災者に届く支援がしたいという申し入れがありました。そこで相談の上、台湾人のお母さんの得意料理のちまきを届けてもらうことにしたのです。3日ほどかけて手作りされたちまきは200個以上。それに友人などからの心のこもった支援物資も含めて、一晩かけて届けてくれたのです。

徹夜の運転で疲れているにも関わらず元気いっぱいの若者たちに、屋台村で郷土料理のひっつみ汁を食べていただいた後、全員で後の入仮設住宅の集会室へ向かいました。仮設住宅の前庭で、家族も含めて一人1個ずつのちまきをお配りしました。台湾風ちまきは食べる機会がなかった方が多いようで、とても喜んでいただきました。スタッフ一同ちまきの配布風景セミナーの様子毎日新聞記事

その後、2時からは呼吸法のセミナーを行いました。前回、健康法についてのセミナーをやってみて、仮設住宅に暮らしている高齢者の皆さんの中には健康の問題を抱えている方が多いと感じました。もっとやってほしいとのご要望も多かったので、きちんとした講師をお招きしてセミナーを行うことにしました。おいでいただいた講師は、呼吸の仕方を学ぶことで弱った体の鍛錬を目指す「肥田式強健術研究会」(東京都)の会長、富田高久さん。誰でもできる健康法としてご紹介したのです。参加者は24名。みなさん熱心にお話を聞き、実際に体を動かして体感されていました。セミナーは大変好評で、またやってほしいという声がたくさん寄せられました。台湾風ちまきの配布や呼吸法のセミナーは、毎日新聞が取材をして、翌日の朝刊で紹介されました。

午後は中赤崎地区復興委員会の委員長とお会いし、大船渡市からいただいた復興のための規制をまとめた図面をお渡ししました。復興委員会の意向により、もうしばらく様子を見て、地元からの要望に応じて支援することにしました。

当面は、呼吸法のセミナーなどを行いながら被災者の皆さんの声を聞き、この事業の柱のひとつである仕事づくりについての意向を把握していきたいと思います。

夜には、環境未来都市の担当者にお会いして情報交換をしました。環境未来都市とは、新成長戦略21の国家戦略プロジェクトの一つに位置付けられているもので、大船渡市では陸前高田市・住田町との連合で選定されました。この計画では、環境と超高齢化対応が大きな柱となっています。現在、担当者が大船渡市に常駐し、環境未来都市実現のための事業計画を提案中です。コンパクトシティなどの構想が、大船渡応援団の構想と近似するものがあり、相互に情報交換をしつつ、同じ目標については協力していきたいということでお会いしました。


2012年4月20日(金)

2012年5月7日

今日は、宮古にある三陸鉄道本社を訪問し、望月社長のヒアリングを行いました。望月社長は大震災で大きな被害を受けた三陸鉄道の復旧を指導されています。その成果はマスコミなどでもよく取り上げられています。三陸鉄道北リアス線は、4月1日に田野畑駅~久慈駅間が開通したばかりです。

私たちが関わっている中赤崎地区にも南リアス線が通っており、陸前赤崎駅が地区の中心にあります。津波は10mの高さがある鉄道を乗り越えました。鉄道は車の運転ができない高齢者や高校生などにとっては大切な交通機関です。それが不通になったので、地区の皆さんはとても不便な生活を強いられています。

望月社長のお話では陸前赤崎駅を含む、盛駅~吉浜駅間が平成25年4月に再開の見込みで、平成26年4月には、全線で開通の予定だそうです。陸前赤崎駅については、駅のホームが高く、高齢者にとっては登るのが大変だったので、ホームの位置を100mほど移動させてバリアフリー化を図るように市とも調整しているそうです。

私どもからは、3月11日のシンポジウムで高橋英與が提案した公営住宅を活用したコンパクトシティについて説明をしました。この提案には駅も含まれ、利便性を兼ね備えた施設を駅前に整備することによって町の中心にしようという内容になっています。この提案に対して望月社長からは、大変にすばらしい提案なので、是非実現してほしいし、三陸鉄道としてもできることは協力したいとのお言葉をいただきました。

鉄道は市役所との緊密な連携が必要であり、提案のようないろいろな部局を横断する計画にはその調整が必要だとのアドバイスもいただきました。三陸鉄道宮古駅


4月3日(火)午後

2012年4月13日

午後は、大船渡市の社会福祉関係者の「災害対応のためのワーキンググループ」に参加しました。福祉の分野から大船渡市が検討を始める環境未来都市への提言をまとめようとしています。私達も復興まちづくりへの提案として福祉はとても大切だと考えており、コラボレーションをすることになったのです。

ワーキンググループの様子


4月3日(火)午前

2012年4月13日

午前中は、大船渡市内の福祉の里の近くにある長洞仮設団地を視察に行きました。この仮設団地は大船渡市内で最大の仮設団地で、約300世帯の仮設住宅が建ち並んでいます。

仮設団地の集会室を訪問し、そこにいた支援員の方にお話を伺いました。すると偶然にもその方は、私達が入っている中赤崎地区の方でした。津波で家は流されたため、親戚の家にお世話になっているそうです。さっそく、その方のヒアリングを行うと共に、地区外に住んでいらっしゃる被災者の方の様子をお聞きしました。若い人が、仕事の関係で地区外に移動していることが多く、そういう人の意見も聞きたいと思っていたのでいい機会でした。この長洞仮設団地にも、中赤崎の方がたくさん住んでいるそうです。コミュニティが維持されるようにとの配慮で、同じ地区の人は近くに住めるように部屋割りがされているそうです。その支援委員の方に協力をいただき、今後この仮設団地にお住まいの方にもヒアリングをさせていただきたいと思います。

 

長洞仮設団地1

 

長洞仮設団地2

 

ヒアリングの様子

 


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