生活サポート基金が進めた東日本大震災復興支援の取り組みとして、復興住宅事業の資金を、市民が支援する「市民ファンド」の形成を検討したほか、
2012年2月9日より国土交通省の助成による「大船渡におけるまちづくり支援、生活支援のためのコーディネート事業」に取組みました。以下はその報告です。
また、現在も関係団体がボランティアで支援を続けていますが、要請に基づいて支援のためのファンド組成の検討も進めていきます。
3月18日(日)
2012年3月27日
今日もヒアリングの続きです。午前中は地元で福祉関係の仕事をされてきた方にお話を伺いました。
午後からは、仮設住宅にお住まいの女性お二人に、今の生活の様子や、これからの希望を伺いました。また、これからの活動についてアドバイスをいただきました。
3月17日(土)午後8時〜
2012年3月27日
引き続き、私たちが活動をしている中赤崎地区の漁村センターに建立された慰霊碑の脇にソーラー街灯を設置された新沼さんのヒアリングを行いました。たまたま私の知人がそれに係わっており、面白い人がいると紹介してもらいました。
それ以前の2月19日に、屋台村に出店している人へヒアリングをした時に、ご子息が自然エネルギーで頑張っていると聞き、今度紹介してもらうことになっていましたが、それが新沼さんであることが今回お会いしてわかりました。
新沼さんのお話を聞いてびっくりしたことは、東北の漁村では、震災後1年を経ても、いまだに電気が復旧していない家がたくさんあるというのです。震災の体験で電気のありがたみが身にしている新沼さんは、ソーラーパネルを設置するボランティア活動をはじめました。「つながりぬくもりプロジェクト」(http://tsunagari-nukumori.jp/)に参加して材料の提供を受けながら、この1年で200軒以上のお宅にソーラーパネルを設置してきました。その間の活動は全くのボランティアで、貯金を切り崩し、車も売り払いながらの活動です。(その様子は「NHK明日へのブログ」(http://www.nhk.or.jp/ashita-blog/9000/)をご覧ください。)
新沼さんは、電気が復旧してしない家がまだまだたくさんあり、当分はこの活動を続けなければならないと言います。しかし、つながりぬくもりプロジェクトにも寄付が思うように集まらず、活動は滞りがちだそうです。もっと支援をしてほしいと訴えるために、明日は熱海まで日帰りで行ってくるということです。
被災地では、多くの方が懸命に復興に取り組んでいます。その一端に触れることができました。
3月17日(土)午後7時〜
2012年3月27日
夜はまず、大船渡の中心部にある夢商店街の「産直けんちゃん」の菊池さんのヒアリングを行いました。
菊池さんは特徴のある作物を育て、それを加工し、販売も行うという6次産業化を実践している方です。日本各地の農家とのネットワークをつくり、相互に農産物を交流させるという産直ネットワークを行っています。また、定年退職した方などが就農できるように農業研修を行ったり、高齢者や障害者に働く場を提供したりと、これからの農業や働き場について、信念とアイデアをもって活動されています。復興まちづくりへいろいろなヒントをいただくことができました。
3月17日(土)午後2時〜
2012年3月27日
今回は、地元のいろいろな人たちへのヒアリングから活動がはじまりました。
最初に訪問したのは大船渡市や陸前高田市で事業を行っている社会福祉法人。この社会福祉法人とは昨年から何回かお会いして、復興まちづくりにおける高齢者福祉の問題について意見交換をおこなってきたところです。
3月11日のシンポジウムで私どものチームの高橋英與氏が行った、環境未来都市の中の福祉のためのコンパクトシティの提案を具体化にするにはどうしたらよいかについて話し合いました。
大船渡市の社会福祉関係者でも、復興についての話し合いがはじまり、ワーキンググループが組織されたばかりという状況です。
福祉のためのコンパクトシティの提案については賛同をいただき、このワーキンググループに私どもが加わり一緒に検討を行うことで同意しました。ワーキンググループでは、提案だけでなく、実際の成果を出すことを目標に活動を行うことにしています。私たちも歩みを合わせて、実現にむけて活動していきたいと思います。